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DAYS JAPANフォトジャーナリストスクールの卒業生達が自らの視点で世相を斬ります


by photopanda
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林です
パキスタン女性に対する暴力のレポートの続きー

パキスタンでの女性暴力のレポートですが、私のホームページの方に写真を移行しましたので、下記のアドレスからストーリーを見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。


http://norikohayashi.jp/181


また、D-light Photoの新ブログにもアップしました。
今後の取材報告や写真展などのお知らせは下記のブログの方から、お伝えさせていただきたいと思っています。


http://blog.livedoor.jp/dlight_photo/

林典子
# by photopanda | 2010-09-01 06:31 | パキスタン
菊地です。引き続きビルマ難民ロヒンギャを追って今回はマレーシア/ペナン島を訪れました。
約22,000人ものロヒンギャの住むマレーシアの中で、ペナン島はクアラルンプールに継ぐ第二のコミュニティが存在します。今回はその中で生きる人々の姿です。
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マレーシア/ペナン島 ビルマ難民ロヒンギャ_a0144335_2241993.jpg東洋の真珠と謳われるマレーシア・ペナン島。イギリス植民地時代の街並に華僑、マレー人、インド人が住みコロニアルな街を作り上げ、この街並は2008年に世界遺産に指定された。世界中の観光客がこの街並またはビーチリゾートを求めこの島を訪れる。その華やかな影には祖国ビルマを追われたロヒンギャがいる。
1990年代初頭よりロヒンギャがこの街に住み出した。


祖国ビルマをミャンマー軍事政権に追われた彼らは同胞を求め、マレーシアのペナン島に集まるようになった。約22,000人ものロヒンギャが暮らすマレーシアでここペナン島には第二の大きさを誇るコミュニテュが存在する。ほとんどのロヒンギャは低所得者で建設現場、レストランでの従業員など、その日暮らしを強いられる職業についており、それで家族をなんとか養っている。そして一度病気を患い、職を失ったらなかなか這い上がるチャンスは訪れない。難民である彼らにセーフティーネットなどは存在せず、治療費も全額自腹負担(時にUNHCRから援助も受けられるが。)をしなければならず、なんとか家族、隣人同士が助け合って暮らしている。


マレーシア/ペナン島 ビルマ難民ロヒンギャ_a0144335_229362.jpg
Hussin氏(35歳)。1993年にビルマからマレーシアへ。以前はレストランの従業員として働いていたが、2年前に脊髄を患い、手術を行った。現在も寝たきりの生活を強いられており、働くことは出来ない。医師によると回復の見込みは薄いという。現在は妻、一子と共に兄の家で世話になっているという。兄も同じくレストランの従業員として働き、一日40RM(約1,200円)の収入を得ているが、自分の家族と弟家族を養うだけの生活費を稼ぐ事は難しいという。


マレーシア/ペナン島 ビルマ難民ロヒンギャ_a0144335_22104611.jpg
Hamid氏(34歳)。1995年にビルマからマレーシアへ。中国ゼネコン企業の下、下請のリーダー格として建設作業現場で働く。通常、一般の作業員で一日35RM〜40RM(約1,000円〜1,200円)の収入、Hamid氏のようなリーダー格となれば100RM(約3,000円)の収入が得られるという。現在は妻子6人と共にバラック小屋のような家で暮す。


マレーシア/ペナン島 ビルマ難民ロヒンギャ_a0144335_2211529.jpg
Solim氏(43歳)。1996年にビルマからマレーシアへ。かつては建設作業現場で働いていたが病気を患い、現在は仕事ができないという。インドネシア人の妻と他4名のロヒンギャと共に同じ家で暮らしている。現在は妻の収入も安定しないので隣人から時に援助を受けていると言う。「もしビルマに戻れるなら戻りたい。」


彼らはいずれもビルマ(ミャンマー)→バングラデシュ→タイ→マレーシアという経路で、業者に約USD500ものお金を払い、この地にありつく。しかし、この地に着いたからといって身分の保証を得られるというわけではなく、教育の機会、社会保険への加入という人間が生活するのに必要な最低限度の保証は受けられないでいる。仮にマレーシアが難民条約に加入していれば、マレーシア政府にもそういった最低限度の生活を保証する義務があるのだが、現在のマレーシアは難民条約に加入しておらず、難民を保護する義務はないのだ。


マレーシア/ペナン島 ビルマ難民ロヒンギャ_a0144335_22152517.jpg
そんな境遇に置かれた彼らは毎日5回、メッカの方角へアッラーに祈りを捧げる。ちょうど今回の訪問時はラマダン(宗教上、日中の飲食が禁止されている期間。約28日間続く。)であり、彼らの生活は夜明け前の早朝4:00に起き、一日分の食事を取り、日中の飲食は行わず、日没後の19時半過ぎに夕食をとるといったものであった。「いくら金を持っていようが、持ってなかろうが死ぬのは皆同じ。だからあれこれ俗物に目をくらませるのではなく、今自分たちが置かれている環境でアッラーに対して感謝の気持ちを抱きながら生きているんだ。」と最後に今回の取材に同行してくれたAnowar氏が言った。
# by photopanda | 2010-08-25 22:38

DAYS JAPANからのお知らせ

DAYS JAPANより以下お知らせです。
10000人の定期購読者まであと少し。
ご興味のある方はこの機会に是非!
(菊地)

以下、転送歓迎です。
******DAYS10,000人キャンペーン***************************************

DAYS JAPAN定期購読者
DAYS史上未踏の10,000人まで
あと137人!

ちょうど1年前の今頃、DAYS JAPANは大きな分かれ道にさしかかっていました。
定期購読者数は6000人に満たず、経費はかさみ、数々の主催イベントでの支出は避けられず、
試行錯誤・自問自答ばかりで解決策を見いだすことができず、状況は改善の兆しを見せぬまま、
このままでは雑誌の存続が危ういということが ついに浮き彫りになりました。

そして、内情をありのままに訴え、 雑誌存続を読者のみなさまに訴えるという、
従来ではあり得ないキャンペーンが、2009年9月開始されました。

「DAYS存続キャンペーン」
このキャンペーンで、多くの方が新しく定期購読を開始してくださり、
定期購読を中止されていた方がもう一度雑誌を手に取って下さいました。
そして、声が声を呼び、読者の働きかけがムーブメントとなり、

1冊の雑誌が存亡の危機を脱するという前代未聞の結果となったのです。

DAYS JAPANの購読者数はここに来て、

創刊より一度も手の届かなかった数字を目前にしています。

<10,000人>

現在の定期購読者数は9,863人 。
あと137人で、DAYS JAPANの購読者数は5桁の大台に突入します。


これはただの数字ですが、

毎月DAYS JAPANを読んでくださる人がこれだけいらっしゃるということは、
とてつもなく大きな指針であり、かけがえのない価値を持つものです。
10000人という購読者を持つ雑誌は世にもまれであり、

ほとんどの雑誌が今も書店での販売に重きを置いて、

売れる雑誌の為の誌面づくりに頭を悩ませています。

DAYS JAPANは楽しく片手間に読める雑誌ではなく、一般的に売れる雑誌とは言えません。
時には目を覆ってしまいたくなるような現実を突きつけられ、
落ち込んだり、苦しい気持ちになってしまうという読者も多くいらっしゃいます。

それでも、希望が確固としてあるように、虐げられる人々の声はかき消されるばかりだという現実は厳然として消えることはなく、
DAYS JAPANはその声をこそ伝えることを使命と考えています。

そしてその声を受け止めて下さる方が、今過去に到達したことのない数字となって表れていること。

10,000人

DAYS JAPANはあと137人、10,000人の購読者を目指します。
どうかみなさまにも大きく呼び掛けて頂きたいと思います。

●現在DAYSお友達紹介キャンペーンを行っています。
https://sv62.wadax.ne.jp/~daysjapan-net/kikaku/friend.html
こちらでは専用メーラーを使って友人や知人の方々宛に
DAYS JAPANの紹介をしていただけます。
ぜひ使って下さい。

●DAYS JAPANの定期購読はこちらのフォームから簡単にお申し込み頂けます。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/666e4f6779585

そして、また、
●この文章をどうぞ多くの方にお知らせ下さい。

●購読を終了される方へは、どうか購読の継続をお願い致します。
(購読の継続をお願いするお電話をさせて頂いております。)

●定期購読料金自動引き落としをおすすめ致します。

毎年の更新手続きが、負担になるという方へ、定期購読代金の自動引き落としをおすすめしております。

ご希望の方は、

kikaku@daysjapan.netまたはFAX03-3322-0353

宛に「自動引き落とし希望」の件名にて、お名前、ご住所、お電話番号をお知らせ下さい。お手続き用紙とご案内をあわせてお送り致します。



DAYS JAPANはまだまだ「知る人ぞ知る」という域を脱せずにいます。
「存続」に脅かされ、そのためにがむしゃらになるのではなく、
もっと大きなステージで、もっと多くの方がDAYS JAPANを知るようになった時、
DAYSの伝える内容は、今よりも大きな意味を持つようになります。
ただ現状を伝えることを目指すのではなく、
現状を変えていくエネルギーを生みだすことを目指しています。
DAYS JAPAN史上未踏の定期購読者10,000人を目指し、
踏み出す新しい一歩にどうか力を貸して下さい。


長い文章をお読みくださいましてありがとうございました。
# by photopanda | 2010-08-25 22:00 | その他
パキスタンでの女性暴力のレポートですが、私のホームページの方に写真を移行しましたので、下記のアドレスからストーリーを見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。

http://norikohayashi.jp/181

また、D-light Photoの新ブログにもアップしました。
今後の取材報告や写真展などのお知らせは下記のブログの方から、お伝えさせていただきたいと思っています。

http://blog.livedoor.jp/dlight_photo/

林典子
# by photopanda | 2010-08-15 06:54 | パキスタン
林です

人口約1億5千万人の国、パキスタン。
この国の女性たちは非常に厳しい状況におかれています
ー約8割の既婚女性が家庭内暴力の被害を受け、火や酸を浴びさせられる“名誉の殺人”の犠牲者となる女性たちは年々増加の一途をたどっています。

アムネスティーインターナショナルのレポートによると、パキスタンでは過去10年に1500人以上の女性たちが酸を浴びさせられ、顔や体を損壊させられました。しかし、タリバンが主に活動する北西辺境州や国内の多くの農村部では、被害が報告されていないケースもあるため、正確には不明だということです。
パキスタンで酸の被害者たちをサポートしているNGOの職員の話では、年間に150人から多くて300人の被害者がいると予測されるそうです。主な理由としては、結婚を迫られて拒んだことから復讐のために酸をかけられるケース、夫から家庭内暴力のすえに被害にあうケースなどです。

バングラデシュやインド、アフガニスタン、ウガンダなどの国々でも酸の被害が多く報告されていますが、パキスタンでは、酸が農業やトイレの清掃用に日常的に使われることが多く、酸の購入の規制もなく1米ドル以下で簡単に酸を市場で買うことが出来ます。

林です
パキスタン女性に対する暴力のレポートの続きー

パキスタンでの女性暴力のレポートですが、私のホームページの方に写真を移行しましたので、下記のアドレスからストーリーを見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。


http://norikohayashi.jp/181

また、D-light Photoの新ブログにもアップしました。
今後の取材報告や写真展などのお知らせは下記のブログの方から、お伝えさせていただきたいと思っています。


http://blog.livedoor.jp/dlight_photo/

林典子
# by photopanda | 2010-08-13 18:01 | パキスタン